物干しいらず?部屋干しで臭いを抑え早く乾かす「アーチ干し」がスゴイ!

外に干せなくても大丈夫?!部屋干し臭を防ぐには洗濯物が早く乾く「アーチ干し」がおすすめ

梅雨の時期や花粉の季節、天気の悪い日や寒い日、強風の日など、洗濯物を部屋干しにしなければならないことって意外に多いですよね。
でも、部屋に洗濯物を干すとなかなか乾きませんし、そのうえ部屋干し特有の臭いも気になるところではないでしょうか。

この嫌な洗濯物の「部屋干し臭」は、干してから時間が経過するごとに発生しやすくなるとのこと。乾くまでに5時間以上かかると発生しやすくなってくると言われています。ですから、少しでも早く洗濯物を乾かしてしまうことが洗濯物の部屋干し臭防止につながるのです。

早く乾かすには間隔をあけて干したいですし、そのためには室内にも長い物干しが欲しいところ。
でも、現実には室内に長い物干しを用意するのって難しいですよね。

夏場はともかく、冬場は部屋干しだとなかなか乾かず、かと言ってエアコンを付ければ電気代も嵩むし、浴槽を24時間換気にして干すのも面倒だし。。。

そこでご紹介したいのが、洗濯物の「アーチ干し」です。
急に「アーチ干し」と言われてもどのような干し方か想像がつきにくいかもしれませんね。こちらでピンチハンガーを使ったアーチ干しの方法を詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

アーチ干しのやり方は?


普段ピンチハンガーにバスタオルなどの長い洗濯物を干すとき、どの位置に干していますか?長い洗濯物は中央に干したほうが安定しそうなイメージがあるため、中央に干すという方も多いのではないでしょうか。

実は、アーチ干しでは長い洗濯物を一番「外」に干します。両端に一番長い洗濯物を干したら、その隣にそれより少し短い洗濯物、その隣にはもう少し短い洗濯物・・・というふうに、中に行くにしたがって洗濯物が短くなるように干していき、真ん中に一番短い洗濯物を干します。これが、アーチ干しのやり方です。

このように干していくと、横から見た時にまるでアーチのように見えますよね。だから、アーチ干しと呼ばれているようです。

このとき、洗濯物の長さだけでなく、厚みや素材なども意識しましょう。厚めで綿などの乾きにくい素材のものを外側に干すようにするのがポイントですよ。

ライオン株式会社のサイトで紹介されている実験結果などによると、アーチ干しで洗濯物を干すと、V字干し(アーチ干しと逆で、中央に長い洗濯物を干す干し方)や長短干し(長い洗濯物、短い洗濯物を交互に干す干し方)で干した時に比べて約30分程度洗濯物が乾く時間が短縮されることが分かっているそう。ちなみに、V字干しと長短干しは乾くまでの時間がほぼ同じという結果だったようです。

なぜアーチ干しをすると洗濯物が早く乾くの?


アーチ干しにすると洗濯物が乾きやすくなる理由ははっきりと解明されたわけではありませんが、アーチ型の干し方にすると洗濯物の水分が蒸発しやすいという点や、ピンチハンガーの両端に長いものを干すことによって物理的に風が当たりやすくなる点などが挙げられます。
さらに、アーチ状に干した洗濯物の下に空間ができるため、風が通りやすくなるという理由も挙げられます。

そしてもう一つ、「煙突効果」によって上昇気流が起こるためではないかと考えられているようです。
通常、洗濯機から出したばかりの洗濯物の周りは気温が低くなっているため、周りの暖かい空気が冷たい空気に押し上げられ、洗濯物の間を昇っていくという現象が起こると言われています。
普通はエアコンなどを使用していない場合、室内には風がありませんよね。しかしこの煙突効果によって空気の流れが生まれ、洗濯物が乾きやすくなると考えられているようですよ。

さらに早く乾かすためには扇風機、エアコンなどを利用して


アーチ干しで通常より洗濯物が早く乾くことがお分かり頂けたと思います。もっと早く洗濯物を乾かしたいという場合には、アーチ干しに扇風機を併用するのもおすすめです。
冬など、扇風機を使うのはちょっと寒くて無理・・・という時期ならば、エアコンの暖房機能を使って乾かしても良いでしょう。

洗濯物は、風を当ててあげると乾きやすくなります。なぜ乾きやすくなるのかというと、風によって洗濯物の周りにある湿った空気が飛ばされて、湿度の低い空気と入れ替わるためです。
しかし、部屋の空気全体が湿気でいっぱいになってしまうと、扇風機で風を当て続けても洗濯物が乾きにくくなってきます。そのようなときには、除湿器やエアコンについている除湿機能を使うのがおすすめの方法ですよ!

長いもの、乾きにくいものを外側、短くて薄手のものを内側に干す「アーチ干し」をして、扇風機やエアコン、除湿器などを使用すれば、効率よく洗濯物を乾かすことができます。それによって、部屋干し特有の嫌なにおいを抑えることができますよ。この方法を知っていれば、ジメジメした梅雨の時期や洗濯物を外に干したくない花粉の時期、外の空気が冷たい冬や天気の悪い日など、洗濯物を外に干せない日が続いても安心ですよね!

部屋干し時に扇風機やエアコンは使っていたけれど「アーチ干し」はしていなかったという方は、今後ぜひアーチ干しにチャレンジしてみてくださいね。

部屋干しではなく、クリーニング屋で衣類の乾燥まで任せてみるのもオススメです。染み抜きなどもしてくれるクリーニング店の利用も検討してみましょう。